この記事では、お手持ちの紙の資料や写真などをスキャン(および撮影)して印刷用のデータを作成したいと考えている方向けに、スキャンデータ・撮影データ入稿時の注意点と、よりきれいに仕上げるための準備方法を解説しています。
1. なぜスキャンデータ・撮影データには注意が必要なの?
スキャンデータ・撮影データは、紙の情報をデジタル化する過程で、元の紙にあった小さな汚れ、ホコリ、歪みなどがそのままデータに変換されます。そのため画面上では気にならなくても、印刷するとはっきりと再現されてしまい、意図しない仕上がりになることがあります。
印刷は元のデータを忠実に再現するため、きれいに仕上げるためには印刷に適したデータ作りが重要です。
2. データのチェックポイント
入稿前に、以下の4つのポイントをチェックしましょう。
① 文字や線の歪み
【問題点】 スキャン時に紙がずれたり、波打ったりすると、文字や線が歪んでしまいます。特に本をスキャンする際によく起こります。
【確認方法】 スキャンデータを拡大して、文字や線の歪みがないか、まっすぐになっているかを確認してください。
② スキャン時の汚れ
【問題点】 スキャナーのガラス面に付着したホコリや、紙に元々あった小さなシミ、ゴミなどもすべてデータに取り込まれます。
【確認方法】 データ全体を拡大し、小さな黒い点や不自然なシミがないかチェックしてください。
③ 背景のノイズ(紙の質感)
【問題点】 元の紙の色が純粋な白でない場合(薄く黄ばんでいるなど)、その色が印刷されることがあります。また、古い紙特有のざらつき(ノイズ)も再現されることがあります。
【確認方法】 背景部分を拡大し、不均一な色ムラやノイズがないか確認してください。
④ 解像度不足
【問題点】 解像度が低い状態で印刷すると、画像がぼやけたり、ギザギザに見えたりします。
【確認方法】 印刷物のサイズに対して、十分な解像度があるかを確認してください。一般的に、印刷には350dpi〜400dpi程度の解像度が必要です。
3. スキャンデータ・撮影データをきれいに修正する方法
データに問題が見つかった場合は、Photoshopなどの画像編集ソフトで修正できます。
修正方法の例
- レベル補正・トーンカーブで背景を白くする
・画像の明るさやコントラストを調整し、背景のくすみを飛ばして純粋な白に近づけます。 - スタンプツールやコピースタンプツールでゴミや汚れを消す
・周囲のきれいな部分をコピーして、小さなゴミやシミの上に貼り付け、目立たなくさせます。 - 画像解像度を調整する
・「イメージサイズ」機能で、印刷に必要な解像度(350~400dpi)に変更します。 - 自動選択ツールを活用する
・印刷したい範囲以外の箇所をカットします。